コラム
ケケ族のはじまり

竹族と人族の中間に属する。

特徴
ことあるごとに竹と結びつける
どちらかと言うと竹族側
竹を自在に扱える(将来有望)
楽しいことが好きで友好的
しかしどうにもならない時は竹で立ち向かう

竹は悪者じゃないと訴える
竹は使えるんだと訴える
人は勝手すぎると訴える

ある日 ふと思った……こんなに竹生えてタッケ。
偶然飛び出したダジャレに失笑しながら彼はアクセルを踏み続けた。
通勤途中の見慣れている風景……次の日は気にして走ってみる
また次の日はゆっくり走ってみる また次の日も
ついにその日 止まってしまった。
まじまじと覗き込むと悲痛な叫びを感じてしまった。それは人のではなく……

その日 彼は繋がってしまった。 微力な彼は仲間を集める旅に出る竹と人を繋げるために……

竹林
竹林
竹林
ケケ族のはじまり

最近、日本の山を見ると、
「あれ? こんなに竹が多かったかな」
と思うことはありませんか。
いま、日本中で竹がどんどん増えて雑木林を枯らしています。竹という植物は、毎年3メートルほどの地下茎を伸ばし、そこからタケノコを生やします。
雑木林に隣接して放置竹林があると、
竹は、雑木林の中にどんどん地下茎を伸ばして陣地を拡大していきます。
タケノコは、わずか2・3ヵ月で10数メートル、
元気な竹の場合には、20数メートルの高さまで育ち、
内側の雑木から光を奪って枯らしていきます。
こうして、雑木林は、次々に竹藪に変わっていってしまうのです。しかも急斜面の竹林は、崖崩れの危険性を高めます。
雑木林で崖崩れが起こりにくい秘密は、「根」にあります。
様々な樹種が混じり合う雑木林では、
深くまっすぐに根を伸ばして「杭」の役割を果たす木と、
横に根を張り土を抑える「ネット」役の木が協力しあって、
崖崩れを防いでくれているのです。
一方、竹の地下茎は、横に広がります。
つまり土を押さえるネットの働きには優れているのですが、
「杭」の役割がありません。当然、大雨などの際に
ずり落ちる危険性が高くなるのです。

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